中国風水による姓名判断・赤ちゃん名付け、改名、命名、名前の見分け方

中国伝統風水において聖数とされる「9」

約4000年前の紀元前2000年頃、日本で言う縄文時代に古代中国で後の中国最古と伝承される王朝「夏」の初代皇帝となる「禹(う)」が居ました。
歴史書によると、この禹が皇帝になる前、禹の治世していた時に洛水が9年間も連続して氾濫したので治水工事を行っていた。すると、黄河の上流である伝説の川「洛水」から1匹の神聖な亀が現れました。その神亀には、背中に不思議な文様があった。記されています。
この神亀にあった文様は、洛書に「神亀の図」と記してあり、下の図の様な文様でありました。

 

この文様は1〜9を表しており、亀の首(頭)の位置には「9」が来ている。
「首(頭)」と言うのは、動物にとって最も重要な部分であり、必要な部分であり、体の上(トップ)の位置にあります。そして、方位盤で言う上が東西南北の「北」であり十二支の「子」の位置であることから天位であると言うことがうかがえます。
また、古代中国において皇帝・天子のことを「南面の位」「九天」「九重天」と呼んでいました。
これは天子が「九」の位置である北に座し、南に向かっていたという意味である。
「九(9)」→「北」→「子」→【天位】と考えることが自然であります。

 

この様なことから、「九(9)」は聖数でトップを表す数であり古代中国では、崇められてきました。
その為、天子に関わるものには、【九重・九門・九章・九鼎・九軍・・・・】と九が使われていました。
古代中国では、王を表すものとして用いられ、現代では「中国風水」において、9は1から始まる完成数であり、奇跡を呼ぶ数であるとされています。
現代に置いても中国や風水思想の強い香港においても9は好まれており、九龍の置物や絵を置いたり、9のゾロ目や9に関連した車のナンバー・電話番号は数百万から数千万で取引されています。

 

そして、中国の思想がもたらされた時代に日本においても「九(9)」は聖数として使われてきました。
出雲大社の全国の神々が集まるとされる「十九社」神社でお祓いする時の御幣は「9枚」で出来ています。

 

   

 

仏教においては、真言密教では、大日如来を中心に「九尊」の曼荼羅、浄土の思想では「九品」と用語があり、全国に「九体寺」や「九品寺」など「九」付くお寺があります。
日本でも、九が神聖なものとして使われて来たことがわかります。

 

しかし、日本では九を「ク」と読む事から、「苦」を連想させ数字の9が嫌われるようになり9画は運気が悪いと誤解されてしまったのです。そして、使われなくなってしまいました。
しかし、それは誤りであり「九」=「ク」=「苦」を連想する以外に悪いところはないのです。
【句・久・功・工・紅・・・・】など他の「ク」では悪いイメージがありません。
【宮・球・級・給・求・究・・・】と「キュウ」に至っては特に良いイメージの漢字が多いこともわかります。

 

現代の日本では、使われなくなった「九(9)」ですが
「九(9)」こそが、古代中国〜現代中国や日本の歴史を見ても聖数として使われ
最も必要な奇跡を起こす数として姓名や日頃運気を上げる為に使うべき数なのです。